2024年度スローガン「挑戦に終わりはない輝ける未来(あす)のために 全力を注ごう!」

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理事長所信

はじめに

理事長 藤岡秀一

 私たちが活動する公益社団法人南長野青年会議所は1961年、旧篠ノ井市を中心に志を同じくする青年たちが集まり「篠ノ井青年会議所」としてこの南長野の地に誕生いたしました。青年会議所としては世間一般には現在ほど認知されていない時代の中、理念に賛同する同志が着実に増え続けてきた矢先、1966年に篠ノ井市が長野市に新設合併することとなり、当時の日本青年会議所は1行政区1JCを原則としていたため、認承されることはありませんでした。しかし、創立以来灯し続ける「かがり火」の精神のもと、熱い情熱そして(おも)いを持った先輩諸兄姉が立ち上がり、10年という長きにわたる運動の積み重ねが実を結び、当時の日本青年会議所初となる1行政区2JCとして正式に認承されることとなりました。創立から今年で63年の年月が経ち、先輩諸兄姉が紡いでこられた熱い情熱は「かがり火」の精神として幾多の時代に順応し、現在の(公社)南長野青年会議所へと脈々と受け継がれております。

 昨今、世界情勢はロシアによるウクライナ侵攻、そして未だ絶えることのない新型コロナウイルス感染症の蔓延と相まって混乱の一途をたどり、社会経済の影響はもちろんのこと、私たちの生活環境や青年会議所としての活動にも様々な影響を及ぼしております。この激動ともいえる時代だからこそ、私たちは青年会議所の基本理念にある「明るい豊かな社会」の実現のため、力を合わせる事が重要だと考えます。これからを牽引していく私たちの世代が力を合わせ、この南長野地域に住まう「ひと」に幸せを、未来の財産である「子どもたち」に夢と感動を与えられるよう一人ひとりが地域のリーダーであると自覚し、時代に即した視点と行動力を持って、輝ける未来(あす)のために青年会議所運動に取り組んで参りましょう。

新たな絆と人財の育成

 青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現に向け、同じ志を持った青年が集まる団体です。その大きな特徴として活動できる年齢は20歳から40歳までと決められており、組織体制も単年度制により常に新陳代謝され新しい発想、行動力を持って事業を行っております。

 毎年新しい会員を迎える反面、卒業していく会員もおり、新たな会員を増やし続けねば組織は弱体化し、事業規模の縮小や円滑な組織運営に支障をきたし、組織の存続が危ぶまれる事態となります。私が(公社)南長野青年会議所に入会した当時は40名程の会員が在籍しておりましたが、ここ数年は純減が続き、現在では私が入会した当時の半分ほどの会員数となってしまいました。ここで今一度、私たちはなぜ会員拡大が必要であり、現状を打開するためには何が足りていないのかを考えるべきだと思います。会員拡大の大前提として、入会して共に活動をしてみたいと思ってもらえるような魅力ある団体でなければなりません。その為には一人ひとりが自己研鑽し、地域の市民から信頼を寄せられるJAYCEEとして個の存在価値を高め、信頼から生まれる運動を起こすことで共感の輪が広がり、新入会員の拡大へと繋がっていくでしょう。本年は私を含め6名が卒業致します。「誰かがやってくれる」ではなく、会員皆が会員拡大の当事者として自覚を持ち「明るい豊かな社会」の実現へ向け、未来(あす)を担う同志を共に発掘して参りましょう。

輝く地域の未来(あす)のために

 私たちの活動拠点である南長野地域は篠ノ井・川中島・松代を主要エリアとし、13万人を優に超す市民の方々が日々生活し、まちには長野冬季オリンピックで開会式場にもなった南長野運動公園を主とするランドマーク、そして自然や文化、歴史的財産などの魅力が数多くあります。インフラ整備も充実し、生活に必要なものは何でも近くで手に入り、生活する上で不便を感じることは少なくなったと感じます。しかし、その一方で少子高齢化の波や若い世代の都市部流出などによる担い手不足が年々加速すると予測されており、それは南長野地域も例外ではありません。この地域の魅力を広く伝播しなければ市民の関心や地元への愛着心は薄れ、これだけ住みやすいまちも、いずれ廃れていく事になるでしょう。

 私は青年会議所がどこよりも市民そして地域が求めていることを敏感に感じ取り、瞬時に行動へと移せる団体だと信じております。このまちがさらに活気に溢れ、住まう方がさらに生き生きと生活が送れるよう、私たち青年会議所は時代に即した新しい視点の下しっかりと課題を捉え、解決へ向け率先して行動を起こし「まち」に希望を、そして「ひと」に幸せを与えられる魅力溢れる新たなまちづくりに仲間と共に挑戦して参ります。

未来(あす)を担う宝たち

 世の中はインターネットを介して様々な情報が日々スピーディーに簡単に手に入る時代です。インターネットを使うのは決して大人たちだけではありません。現在、小中学生のスマートフォン所有率は年々増加し、高い水準で推移しております。スマートフォン、PCを扱うのは決して悪い事ではありません。むしろ、これからの時代を担う子どもたちには手放すことが出来ない大事なツールだと思います。しかしIT機器を通して観たり聞いたりするだけではなく、実際に体験し触れてもらうことで得られる知識や経験も多感な子どもたちの貴重な成長の糧になると考えます。子どもたちの無限の可能性や好奇心を煽り、挑戦する気持ちを育むことで新たな視点、新たな意欲につながると考えます。何事にも諦めず挑戦し、その先の成功や失敗から多くを学び経験することが子どもたちの健全育成に繋がると確信しております。

 いつの時代に於いても、子どもたちは地域の未来(あす)を担う大切な宝です。子どもたちの心が豊かに成長し、夢と希望を育める事業を展開して参ります。

恒久的な交流を持つ組織

 長野県はスキー、スノーボードなどのウィンタースポーツや山岳への登山など、豊富な観光資源によりインバウンド誘致は他県より比較的進んでいる県だといえます。また、この南長野地域に住まわれる外国の方も年々増加し、当たり前の風景として見受けられます。同じ一市民として、我々青年会議所が率先して異文化を学び、国との垣根を超え交流を図る事が重要だと考えます。新しい視点で見えてくる地域の魅力そして課題をしっかりと捉え、国際青年会議所の掲げる「恒久的な世界平和」に繋がるよう歩みを進めて参りましょう。

 昨年、私たち(公社)南長野青年会議所の活動の中で最も長く続いている国際交流事業でありますJCI KOREA西大邱との姉妹締結40周年を迎えることが出来ました。1984年の姉妹締結から今に至るまで日本と韓国の間では様々な政治的問題が起こりましたが、この間一度も途絶えることがなく、長きに渡り変わらず交流が続いているのは、そこに熱い友情、そして揺るぎない絆があるからだと確信しております。言葉や文化は違えど、心を通わし、互いを敬い、想い合う事で固い絆へと発展してきました。この絆をさらに強固にするためにも理解を深め合い、世界情勢にとらわれることのない熱い交流を続けて参りましょう。

組織の土台として

 (公社)南長野青年会議所には、多種多様な職業の会員が所属しております。その多様性こそが青年会議所が有する特性の一つです。多くの会員から多角的な意見を募り、議論を交わすことが、今この地域に求められているニーズの抽出に繋がっていくと考えます。その為にも、会員皆が能動的に活動しやすい環境になるよう、円滑な組織運営に努めて参ります。

 私たちの運動や組織運営を地域市民の方々に伝えるために、定期的に外報紙「かがり火」の発行やホームページ、SNS等を用いて発信しております。私たちが日々どんな活動を行い、どんな事に挑戦をしているか、地域の皆さんに見てもらうことで、より青年会議所活動への理解を深めて頂くきっかけになると考えます。これからも地域社会から理解そして信頼を得られるよう広く発信し、私たちの運動を地域に伝播して参ります。

結びに

 私たちが青年会議所として日々活動を行えるのは自身だけではなく、自身に関わる周りの「ひと」の協力が有るからこそだと思います。この「ひと」とは決して地域の「ひと」だけではありません。そこには「家族」「職場の仲間」「友人」「恋人」そして「先輩諸兄姉」など自身に関わる周りの「ひと」も含まれております。その全てに感謝を忘れず、さらなる青年会議所運動に邁進して参りましょう。

 青年会議所とは、入会したその時から活動できる残りの時間はカウントダウンされ、この先どんなに仲間たちとこの活動をしたくとも40歳という節目で必ず「卒業」が訪れます。私たちの人生はこれから先まだまだ長く、青年会議所に在籍していた時が人生に於いてほんの一時だったと思い返す日が来るかもしれません。だからこそ、この限りある時間を青年会議所の一員として精一杯取り組んでもらいたいと考えます。

 挑戦に限界などありません。限りある時間を仲間と共に切磋琢磨し、「まち」そして「ひと」の未来(あす)が今よりさらに輝けるよう、全力を以って挑戦して参りましょう!

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