理事長所信
はじめに
公益社団法人南長野青年会議所は、1961年に篠ノ井の地で「篠ノ井青年会議所」として誕生しました。1972年には日本青年会議所より認承を受け、創立から65年、認承からは55年の長きにわたり、篠ノ井地域を中心とする長野市犀川以南の地域を拠点として活動を続けてまいりました。その活動は、日本青年会議所が掲げる「明るい豊かな社会」の実現を目指した先輩諸兄姉により今日に至るまで続けてこられており、その精神は「かがり火」の精神として現在の南長野青年会議所へと受け継がれております。
南長野青年会議所は、その目的として、「青年の英知と勇気と情熱を結集し、明るい豊かな社会の実現に向かって、地域社会及び国家の発展を図り、会員の連携と指導力の啓発、社会奉仕に努めると共に、国際的理解を深め、世界の繁栄と平和に寄与すること」を掲げています。現在、南長野青年会議所は、青少年育成事業、社会開発事業、人材育成事業、国際交流事業の4つを柱となる事業として、地域のより良き発展を目指して活動を続けております。時代が刻一刻と変化していく現代社会において、地域に求められることは常に変遷を重ねています。この変遷を敏感に察知し、青年としての自由な発想を根源として、地域に求められる活動を続けていくことが青年会議所に求められることであり、南長野青年会議所もまた異なることはありません。2026年もまた、「明るい豊かな社会」の実現のために進んでいきたいと思います。
次代を担う青少年の育成
地域に住み暮らす子どもたちは、いずれ大人となり、地域を背負って立つ立場となります。そのため、子どもたちが健全に成長する環境を整えることは大人としての責務であり、南長野青年会議所も「児童又は青少年の健全な育成に寄与する事業」を行うべき事業の1つに位置付けています。
南長野青年会議所では、これまでも様々な形で青少年育成事業を行ってきました。継続事業としては、わんぱく相撲が挙げられます。全国大会への出場に向けて努力すること、勝ち負けにとらわれずに礼節を含めて相手を思いやる気持ちを学ぶことは、子どもたちが今後長い人生を歩むにあたり有意な経験となっているのではないかと思います。
子どもたちは、自らの意思で様々な経験をし、経験を糧にして成長をしていきます。しかし、自分たちのみでできる経験は限られています。青年会議所としては、子どもたちがよりよく成長するためにはどのような経験が必要かを考え、そのような経験の場を作り出すことで、子どもたちの健全な育成に寄与できるのではないかと考えます。これまでも、南長野青年会議所では、子どもたちの成長のため様々な経験・体験を提供してきました。2026年もまた、「児童又は青少年の健全な育成に寄与する事業」を実施していきたいと考えます。
地域社会の健全な発展
地域社会の発展は、南長野青年会議所の目的の1つに含まれています。それを受けて、青年会議所として行うべき事業として「地域社会の健全な発展に寄与する事業」を行うとしています。
地域社会が健全に発展するためには何が必要でしょうか。この問いに対する明快な回答を用意できる方は多くないと思います。そもそも地域社会の発展ということに思いを至らせることなく、ただ漠然と日々を送っている、そのような人も多いのではないかと思います。地域社会のことを考え、どうすれば自分たちが住み暮らす地域が良くなるかに思いを馳せ、必要な行動を起こすことができるということも、青年会議所に所属するからこそできることの1つであると思います。
南長野青年会議所が主たる活動圏域としている長野市の犀川以南の地域には、13万人を超える人が居住し、社会生活を送っています。この地域には多くの自然や歴史があり、ランドマークとも呼べる建物も点在しています。地域社会の発展は、地域に眠る課題を解決する方法のみならず、地域の利点を伸ばすという方法によっても達成することができるものと思います。南長野地域の課題または伸びしろを見つけ、この地域がより良く発展することができるような活動を、本年も模索していきたいと思います。
地域社会を牽引する人材の育成
南長野青年会議所は、「明るい豊かな社会」の実現を目的として活動を展開しておりますが、そのためには、このような目的に共感し、またそのために活動することができる人材が必要であり、そのような人材の育成もまた南長野青年会議所の使命です。南長野青年会議所は、「教育、スポーツ等を通じて国民の心身の健全な発達に寄与し、または豊かな人間性を涵養する事業」「指導力啓発の知識及び教養の修得と向上並びに能力の開発を利する事業」を行うこととされており、自己研鑽にとどまらない能力向上の機会を提供することも求められていると考えます。
青年会議所の活動を通じて、「明るい豊かな社会」の実現を目指すと共に、自己の能力の向上を図り、その能力をまた青年会議所活動に生かす。この循環を生み出すことで、青年会議所での活動に共感してもらえる同士を増やすことにもつながるのではないかと考えます。南長野青年会議所も、会員減少が喫緊の課題であると叫ばれて久しいですが、活動に必要な人材を確保するためにも、できることを着実に行いたいと思います。
国際相互理解の促進及び国際社会への貢献
青年会議所は国際的な組織であり、100を超える国または地域に青年会議所が存在しています。そのこともあって、南長野青年会議所は、「国際的理解を深め、世界の繁栄と平和に寄与する」ことを目的の1つに掲げると共に、「国際相互理解の促進及び国際社会への貢献に寄与する事業」を行うべき事業の1つとしています。
南長野青年会議所では、1984年に、大韓民国のJCI KOREA西大邱との間で姉妹締結を行いました。姉妹締結以来、両青年会議所は長年にわたって交流を続けており、本年で43年目を迎えます。コロナ禍を境に、交流の様相に変化がみられつつありますが、現在まで絶えず交流を続けることができています。国籍・文化を異にし、また歴史的・政治的な軋轢も見え隠れする中でも交流を続けること、また続けていくことができることは、相互理解の促進の重要な一歩といえます。南長野青年会議所の先輩諸兄姉が繋ぎ、これまで繋いで頂いた縁を、今後も繋いでいくことができれば良いと考えます。
近年は、日本国内への外国人観光客が増加しており、身近な場所で外国人観光客を目にすることが増えました。長野市内に居住する外国人住民も増加傾向にあります。異なる文化的背景を持つ多くの人々が共に生活していくためには、自らとは異なる文化について知ることが不可欠であると考えます。各々の文化的な背景を知った上で共存することができてこそ、真の国際相互理解が果たせるのではないかと考えます。
創立65周年・認承55周年
本年、南長野青年会議所は、創立65周年・認承55周年の節目の年を迎えます。長きにわたり南長野の地で活動を続けることができたことは、先輩諸兄姉が不断の努力により活動を続けてきた結果と、南長野青年会議所の活動がこの地で受け入れられてきた結果であり、これまでの活動に敬意を表します。南長野青年会議所では、今後も、同様の活動を継続していく必要があります。
2021年、南長野青年会議所は創立60周年・認承50周年の節目を迎え、その際には、50周年宣言として今後10年の活動指標を掲げました。50周年宣言から5年を経過し、折り返し地点を迎える本年は、50周年宣言の検証を行う機会となります。これまでの歩みを振り返り、活動内容を検証することで、50周年宣言に基づく活動の後半を迎えるにあたって、南長野青年会議所としてより良い青年会議所運動を目指すための下地を整えたいと思います。
結びに
私が南長野青年会議所に入会し、正会員として丸9年を過ごしました。正会員として過ごしてきた9年間で、南長野青年会議所の状況も大きく変わりました。長野商工会議所篠ノ井支所の建替工事に伴いかつてのルームから現在のルームへと移転がなされ、活動の拠点が大きく変わりました。また、会員数も減少の一途をたどり、私が入会した当時と比べて3分の1ほどになりました。かつてのような大掛かりな事業展開は難しくなってきていますが、その中でも、青年会議所としての活動は求められます。「明るい豊かな社会」の実現に向けてどのような活動を行うことができるのか、また南長野青年会議所として行うべきなのかをしっかり見定めて1年間活動し、次の1年へとつなげていくことができるよう、歩みを進めていきたいと思います。



















































